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OLPC()とはマサチューセッツ工科大学のニコラス・ネグロポンテを中心とするNPOである。一般に100ドルノートPCとして知られているノートパソコン・OLPC XO-1を開発した。 == 概要 == OLPCは、世界中、特に開発途上国の子供たちに革新的な教育理論に基づく学習の手段を提供することを目的として活動しているNPOである。このプロジェクトの実践にあたり、必要となるハードウェアとして"XO"と呼ばれるラップトップ・ソフトウェアとして「」(シュガー)と呼ばれる親しみやすいユーザインタフェースや「()」(スクイーク・イートーイズ)など、そしてこれらを学習コミュニティとしてつなぎあわせるメッシュネットワークやコンテンツの開発、コンテンツを提供するスクールサーバの開発などが現在世界中のボランティアの力を得て、進行中である。このうち、特に日本国内でマスメディアに取り上げられることの多い、俗に「100ドルパソコン」()と呼ばれるラップトップ「XO」は、それを持ち歩く先がどこでも「学校になる」ように非常に高い耐環境性・低消費電力といった特徴を備える。 しかし、OLPCの活動目的はあくまでも子供たちへの教育の機会の提供であって、ラップトップの開発自体や情報格差(デジタルデバイド)の解消が主たる目的ではない。ネグロポンテは「教育プロジェクトであって、ラップトップ開発プロジェクトではない」と語っている〔「」〕。 製造は台湾のクアンタ・コンピュータに委託することが決定しており〔OLPC 100ドルノートPCの製造はQuanta Computerが契約 - Engadget Japanese 〕、2006年中に評価用の試作機を完成し、2007年には同パソコンがウルグアイやブラジルなどの児童らに配布されテストされている。 当初の価格は130から140ドル程度となるが、2008年末までには通称通りの100ドルに低価格化する予定〔OLPC「100ドルPC」は130ドルに - Engadget Japanese 〕。2007年時点のコストは175ドルである。 その性格上、開発途上国政府を通じた現地の小学生らへの配布が中心である。ただし、一般ユーザーに対してもeBayを通じて450ドルで販売し、その収益でより多くのパソコンを寄付するアイデアがあるが詳細は決まっていない〔OLPC 100ドルノートPC:eBayで販売予定 - Engadget Japanese 〕。2007年11月に2週間限定で、「Give One Get One」プログラムを開始。これにより、アメリカとカナダの一般ユーザーに2台400ドルでOLPCのホームページで通信販売がおこなわれた〔〕。1台は途上国に寄付、2台目はユーザーのもとに届く。 「」プログラム( —)は、1日あたり2百万ドルの寄付金を集めることに成功。2007年11月23日に終了する予定であった取り組みは、同年12月31日まで延長された。さらに大量注文の場合の値引すると発表、100-999台を一台300ドル、1000-9999台を一台249ドル、10,000台以上を 一台199ドルで政府や教育機関に販売することを発表した。 また「」は2008年にも実施された。2007年は送付先が米国、カナダに限定されていたが、2008年はアマゾン社などの流通大手の協力により、より広範囲な国々への通信販売が可能となった。但し日本は対象国には含まれなかった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「OLPC」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 One Laptop per Child 」があります。 スポンサード リンク
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